Chiquilin Site■06.03.27_Excel：波線で途中のデータを省略したグラフ
★その１：図のリンク貼り付けで複製グラフを作成
上のようなグラフを作る方法は色々ありますが 結構面倒です。もし手間を掛けたくないなら Ｙ軸目盛りの[最小値]を 上げてやれば良いと思います。例えば上の表なら 最小値を「60」くらいに合わせるだけです。最大値と最小値が極端に離れている時には使えませんが。
「それではダメ」 という 場合用です。面倒かもしれませんが 上のグラフのように省略して表示させることができます ※
２００７でも可能は可能ですが [図のリンク貼り付け]の図の上に オートシェイプを配置できないので 後から重ねる波線のオートシェイプも どこかのセルに配置したものを[図のリンク貼り付け]で重ねるなど ひと手間増えます。また通常は画像以外トリミングできませんので [図のリンク貼り付け]の図をトリミングしたい場合は クイックアクセスツールバーに[トリミング]を追加してやる必要があります。(10.02.21 追加・訂正)
まず別シート(グラフシート)で普通にグラフを制作して下さい。
その際 後ろのセル幅にちょうど収まるサイズで制作して下さい。上の表は Ａ１：Ｆ１５セルの範囲内に収まるように制作されています。
次にその Ａ１：Ｆ１５セル範囲を選択します。グラフが邪魔で選択しづらいと思いますが キーボードの 矢印キーでアクティブセルを移動させて選択して下さい。Shift キーを押しながら 矢印キーを操作すると 連続した複数セルを選択できます。選択できたら 選択範囲をコピーします。
コピーした状態で 元のシート(データシート)に戻って
[図のリンク貼り付け]を行います。
グラフの配置されているセル範囲を選択してコピー
データシート上 で Shift 押しながら[編集]メニューをクリックして[図のリンク貼り付け]
この「リンクされたグラフ」を
２個作ります。２個目は Ctrl + ドラッグでも作れます。
★その２：図のトリミング
制作したリンク画像を元にして 「70〜100」のグラフと「0〜20」のグラフを作ります。その為には 不要な部分を見えなくする必要があります。ここで
図の[トリミング]を使います。
![図の[トリミング]](images/omitted_graph4.gif)
[図]ツールバーの[トリミング] を選択
図の四隅に 黒の枠が表示されるので マウスでドラッグして 見える部分を調整
両方の図にトリミングを掛けて 終了です。上の図は 分かり易いように分けて配置してますが 二つの図を 隙間がないように配置して下さい。Alt キーを押しながらドラッグすると
セルにスナップ状態になりますので 位置を調整しやすいと思います。微調整は 矢印キーを使って行って下さい。
★その３：波線の配置
最後に省略を表す波線を配置します。オートシェイプで作っても結構ですが かなり難しいです。面倒なら こちらで作っていますので それをコピーして利用して下さい。太さは
１〜１０ｐｘ まで用意しておきましたので お好みのものを使って下さい。保存してからの方がいいと思います。
→波線のオートシェイプ(wavy_line.xls)
配置した オートシェイプの波線をダブルクリック(右クリックして[オートシェイプの書式設定])して色を変更し サイズを調整します。Shift
を押しながらだと 縦横比一定の状態で サイズ変更できます。
最後に２つのグラフと波線をグループ化します。
２つのグラフと 波線を Shift を押しながら マウスで選択
右クリック [グループ]→[グループ化]
以上で終了です。因みに 上の 波線のオートシェイプは Illustrator で作成したものです。
→参考：Illustrator で作成した図をオートシェイプに変換する
一応 Excel2007でも作ってみました。
重ねる波線のオートシェイプも [図のリンク貼り付け]にして重ねています。トリミングは クイックアクセスツールバーを右クリックして [クイック アクセス ツールバーのカスタマイズ]→[描画ツール]｜[書式]タブ→[トリミング]を選択して[追加]で 追加できます。これでないと [図のリンク貼り付け]のトリミングができませんので。波線の周りにうっすら見えているラインは 印刷時には出ません。（10.02.21 追加）
