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まず単純な一列もののカレンダーを作成したい時は「
カレンダーを作る1」を参照して下さい。今回は曜日で区切られた月めくりカレンダーの作成方法です。いや……作り方は前回とそれほど変わりませんし ある意味これも単純です。
今回作るカレンダーの場合4セルを一組にして作成します。形を見ると1列に並んでいるものより難しそうに思うかもしれませんが 曜日が分かれているので却ってやりやすいところもあります。用意する必要があるのは「基準日」です。何年何月のカレンダーなのかを指定する日をどこかに入力しておく必要があります。今回はB2セルに「2010/1/1」のように入力しておくことにします。後で変更しやすいように「その3」で数式に変更しますが ここに「指定年月の初日を入れる」というルールは変えません。
基準日の週の日曜日が何日かを求める式は
=基準日-WEEKDAY(基準日+1,3)
でいいですね。月曜日ならそれに1を足してやればいいし 火曜日ならそれに2を足してやればいいです。
COLUMN関数を入れてもいいんですが カレンダーの形は固定ですから 3行目を作業列として「0〜6」の値を入れておくようにしましょう。そうすれば式が単純になります。よく考えたら こんな番号は別にいらないなと思ったので消しました。当初は曜日を後で変更できるようにしようとしていたので入れてましたが…… B5セル自体も少し修正しました (2012.06.07 追加・修正)。
■B5セル
=基準日-WEEKDAY(基準日+1,3)
■C5セル:=B5+1
D5・F5・H5・J5・L5・N5セルにコピー
これで1行目が完成です。もう後は簡単ですね。上の行に7を足していくだけです。
■B7セル
=B5+7
B5:C6セルを選択して C16セルまでオートフィルコピー
B5:C16セル選択して O16セルまでオートフィルコピー
これで カレンダー自体は完成です。
★その2:日付に色を付ける
ここから土曜日・日曜日・祝日にそれぞれ色を付け 指定年月以外の日の色を白にして非表示にしていきます。
1列に並びのカレンダーと違って それぞれ曜日は分かれているので 土日はそのまま色を付けるだけでいいです。それは後に回して条件付き書式では 指定月以外の日付の色を白に 祝日を赤に設定します。祝日一覧を予め作成しておく必要があるのは 前回と同じです。
「
祝祭日を計算する」を参考にして祝日一覧を作成し「祝日一覧」と名前定義しておきます。「
カレンダーを作る1」の「その3」も参考にして下さい。
B5セルを選択して[書式]→[条件付き書式]※
条件1:[数式が][=OR(MONTH(基準日)<>MONTH(B5),基準日="") ]
条件2:[数式が][=COUNTIF(祝日一覧,B5) ]
→[OK]
※Excel2007の場合 [ホーム]→[スタイル]→[条件付き書式]
→[新しいルール]→[数式を使用して、書式設定するセルを設定]
B5:C6セルを選択して C16セルまでオートフィルコピー
B5:C16セル選択して O16セルまでオートフィルコピー
日付のコピーについては
その1とセットでやってしまった方がいいと思います。日曜日と土曜日に別途色を付けて 色付け完成です。
★その3:月めくりを簡単にする
これで一応完成はしているんですが このままだと年や月の変更が少々面倒です。せっかくなので 少し改善して月めくりを簡単にしましょう。Q2・R2セルを作業セルにします。
Q2セルの表示形式をユーザー定義で「0"年"」
R2セルの表示形式をユーザー定義で「0"月"」に変更
R2セル上で [データ]→[入力規則]→[入力値の種類]で[リスト]を選択※
元の値を「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12」として[OK]
※Excel2007の場合 [データ]→[データツール]→[データの入力規則]から
続いて スピンボタンを作成します。
[フォーム]ツールバーの[スピンボタン]を2個作成
一つ目のスピンボタンを選択して右クリック[コントロールの書式設定]
→「コントロール」タブで[現在値]をとりあえず「2010」に
[リンクするセル]を「$Q$2」に設定し[OK]
二つ目のスピンボタンを選択して右クリック[コントロールの書式設定]
→「コントロール」タブで[現在値]をとりあえず「1」に
[最小値]を「1」 [最大値]を「12」
[リンクするセル]を「$R$2」に設定し[OK]
以上で
増減がしやすくなります。
→参考ファイル(043.xls)
変更点が多かったので作り直しました。おまけで「コピーできるカレンダー」シートを追加しています (2012.06.07 追加)。
→参考ファイル(043b.xls)